【考察】冨津政のハンバーガー潰し喰いは邪道喰いなのか?

考察
喰いしん坊!原作3巻199Pより引用

OKFF所属の食闘士である冨津政、通称万力の政

政は持ち前の大きな口と厳しいトレーニングで鍛えた顎や肉体を駆使し「潰し喰い」と呼ばれる食し方を使用する、作中でも屈指の強キャラだ。

喰いしん坊!原作3巻199Pより引用

潰し喰いは主にハンバーガーやピザといった、重ねて潰しやすい食材で使用される技だ。というよりも作中でそれら食材以外にこの食し方が使われた描写はない。

OKFF所属と言う事も理由の一つではあると思うが、この潰し喰いは邪道喰い認定されているのだ。だが少し考えてみて欲しい。この潰し喰いは本当に邪道喰いなのだろうか?私はそうは思わない。

なので本記事では、潰し喰いが邪道喰いではないと考えている理由について紹介していこうと思う。

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邪道喰いで重要な要素と思われる「誰でも”簡単”に真似できるかどうか」という条件を満たしていない

喰いしん坊!のメインテーマである邪道喰いは、作中では明確な定義等が存在しない。そのため邪道喰いかどうかの判断は、作者のさじ加減次第というのが現状である。

ただ「食し方が汚い」ものは基本的に邪道喰いとされている。他にも色々条件があるのだとは思うが、見た目が汚いという条件は確実に邪道喰いの定義の一つであると言えるだろう。

これは私自身の考えになるだが、「誰でも”簡単”に真似できるかどうか」という事が、邪道喰いかどうかの判断をする上で重要な要素なのではと考えている。

例えばだが作中では肉まんやどら焼きを食す際に使用した「すすり喰い」、釜揚げうどんやおでんを急速に冷ます目的で使用した「冷まし喰い」等の邪道喰いが存在する。

これらは素人でも簡単に真似ができる技だ。すすり喰いはどんぶりと大量の水、冷まし喰いは大量の氷とそれを入れる器を容易するだけで真似が出来る。作中で食べている量の再現は無理としても、食べ方を真似するだけなら素人でも簡単に真似できるはずだ。

しかし「二丁食い」「通天閣喰い」「潰し喰い」はそうはいかない。

「二丁食い」や「通天閣喰い」も、特定のキャラ以外が使用したら邪道喰いなのではないか?

主人公である大原満太郎やその師にして最大のライバルであるハンター錠二が使用する技に「二丁食い」という技がある。これは箸を両手に持って交互に食べ進める事によって、通常よりも早い速度での食事や熱冷ましを可能にするという技だ。

また他にも「邪道喰いはよせーーっ」で有名な鳥飼飛男が使用する技、食事の際着席した状態ではなく起立した状態でいきおいよく麺類を啜る「通天閣喰い」という技もある。

この二つの技は、作中では邪道喰い認定されていない。それはおそらくだが誰でも簡単には真似できないから、また見た目が派手で”魅せる技”にまで昇華させている事等が理由であると考えられる。

素人が二丁食いを真似しようものなら上手く食材を掴めずにボトボト落とし、見た目が汚い食べ方になるだろう。実際作中でもカレーうどん勝負やたこ焼き勝負で二丁食い素人が真似していたが、まともに掴めてすらおらず明らかに汚い食べ方となっていた。

通天閣喰いも素人が真似したらまず啜ることができないので、当然汚い食べ方となるだろう。二丁食いと同じくカレーうどん勝負で素人が真似した結果、上手く啜れず途中で麺が切れて器に落ちた際汁が跳ねる等汚い見た目となっていた。

このように訓練しないと容易に真似できない、かつ訓練した者が使用すると何かそれっぽく見える技は、喰いしん坊!では邪道喰いではないとされているように思える。

二丁食いも通天閣喰いも真似をしようとするだけなら誰でも出来るが、技を成立させようとした場合には訓練が必要となってくる。しかしそれは潰し喰いにも同様の事が言えるのではないだろうか。

「潰し喰い」も冨津政だからこそ綺麗にできるが、それ以外のキャラが真似しようとするなら汚くなる

冨津政の「潰し喰い」は上でも書いたとおり、作中ではハンバーガーとピザといった、潰しやすい食材でのみ使用された。

潰し喰いは冨津政の

・りんごを丸かじりできる常人より遥かに大きい口
・半ゆでのタコを食べる事で鍛えた強靭な顎
・激しいトレーニングで鍛えた筋力

といった絡み合って初めて上手く使用できる技である。

これら条件を満たしていないキャラが使用しても潰す際見た目が汚くなるだろうし、また仮に上手く潰せたとしても食材を食す際に上手く食べられずボロボロこぼす可能性が高いだろう。

しかし冨津政はこういった条件をクリアしているため、潰し喰いという技を綺麗に使用する事が出来たのではないだろうか。

どの技も同じような欠点を抱えている

この潰し喰いという食べ方は作中でほとんど使用されていないが、作中最強キャラである西山清志とのハンバーガー勝負で後半食し方が汚くなるというアクシデントが発生した。そうなった原因は主に冨津政のクソ雑魚メンタルのせいだが、それがなくても焦りや疲労といった要素から後半は食し方が汚くなるという欠点を抱えている

だがこれは他の食し方にも同じ事が言える。実際大原満太郎やハンター錠二が使用する二丁食いでも、太巻き勝負で同様の問題が発生した。また通天閣喰いも啜る力が弱くなって啜れなくなると途中で落とす、といったように食し方が汚くなってしまう。

このようにどの技も同じような欠点を抱えており、後半になるに連れてその欠点が顔を出しやすいくなるという問題がある。なので失敗したら汚くなるから邪道喰い、というような理由が潰し喰いだけに適用されるというのは不公平ではないだろうか。いや不公平だ。

結論:潰し喰いは二丁食い等と同様に訓練をしないと真似できない技であるので邪道喰いではない

以上のような理由から、潰し喰いは邪道喰いではないと私は考えている。

潰し喰いは二丁食いや通天閣喰いと同様に、使用者によってテクニックにも邪道喰いにもなる可能性を秘めている技だ。それに作中でも、肉まんすすり喰い等とは違い明らかな嫌悪感といった反応はされていなかったように思える。

初めて使用したのは序盤のハンバーガー勝負だったが、そこでも食し方が汚いというよりは驚愕の色が強かった。実際一般人の受けは良かったように思える。私も目の前でこの技を見せられたら、嫌悪感より驚愕や尊敬といった念を抱くだろう。

なので潰し喰いは邪道喰いというより、大食い・早食いのテクニックと考えるのが自然だと私は考えている。

以上で本記事の内容は終わりとさせていただくが、喰いしん坊!はとても面白い作品なので是非読んでみてほしい。面白いぞ。

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